2005年度梗概

学部生

2004年に発生した台風の風の場の特徴
仙波 貴志・文 公平
台風は熱帯地方の海洋上で発生発達するため、現場観測は難しく人工衛星観測により台風の詳しい情報を得ることが防災上重要である。本研究では一般的によく言われている台風の風速は、台風だけによる風と移動速度が合成される事により、左側より右側の風が強いと言う点を検証するため、人工衛星QSCATの海上風データを使い台風の進行方向を見て、台風の中心から左右90°方向の線上の風速分布と台風の移動速度と中心気圧の比較を行った。その結果、同じ程度の移動速度、中心気圧であっても、左右の風速差の値が大きく違っていたり、明らかに移動速度が速いにもかかわらず、風速の差は小さい場合もあることがわかった。



ブラジル/フォークランド海流域における海面熱フラックスの時間変動
福住 和是
黒潮域の乱流熱フラックスは他の海域に比べ大きな値を示す。それは、暖流の黒潮が高緯度に進入し、その上を大陸からの乾燥した冷たい風が吹くからである。また黒潮/親潮域とブラジル/フォークランド海流域は、2つの西岸境界流が合流し、東に向かう点が似ていると言われている。一方後者だけの特徴は海面水温フロントが1年中強く見られ、季節変動が激しいことである。本研究では南西大西洋の西岸境界流域における熱フラックスの時間変動を知ることを目的とした。その結果、合流域ではブラジル海流よりもフォークランド海流と似た乱流熱フラックスの変動をすることが分かった。またフォークランド海流の顕熱フラックスが1948年以降減少傾向にあることが分かった。



日本における地上気象観測データの解析
中村 文子・齋藤 はるか
気候区分は、気候をある基準に従って類型に分け、その空間的拡がりに注目して等質な地域に区分することであり、その結果は、ある地域の気候を明らかにする際に非常に有効な資料となる。そこで、本研究では地上気象観測日別データを用いて、クラスター解析による気候区分を試みた。降水量に関する結果は南西諸島、日本海側、太平洋側、北海道に区分され、気温に関する結果では南から北へと緯度帯で区分された。両者を一緒にし、解析した結果は、降水量の変動に強く依存した。また、過去の代表的な気候区分と比較し、今回の結果との共通点,相違点を明らかにしたが、その結果、より信頼性のある気候区分結果が今回の研究で得られたことが分かった。



簡易赤道大気海洋結合モデルの構築
日原 勉・深澤 佑介
赤道域には、エルニーニョ に代表される、世界中の気候に大きな影響を及ぼす現象が存在する。本研究では赤道域を対象とした簡単な海洋モデル、大気モデル、大気海洋結合モデルを構築した。数値モデルの結果を解析することによって、赤道域における現象の特徴を検証した。海洋モデルの数値実験では、上層の厚さの変動が赤道ロスビー波、赤道ケルビン波により伝播することが分かった。大気モデルの数値実験では、気圧の摂動が海洋モデルと同様に伝播すること、数日ほどで海面水温の分布を反映した定常状態となることが確認できた。結合モデルの数値実験では、海水の温度を求める方程式が異なると、モデルの計算結果が異なった。したがって、どのような現象を表現したいかによって、適切な仮定を行った方程式を用いる必要があることが分かった。



海面熱フラックスデータ変動特性の比較・検討
岩城 大輔
大気や海洋の研究において現場観測は時間的、空間的に不足している。再解析データは数値モデルに実際の現場観測値を同化して構築したものであり時間的、空間的に不足している現場観測値を補っている。しかしこの再解析データも完璧ではなく誤差がある。本研究では3種類の再解析データセットERA40、NRA1、JRA25の海面熱フラックスの4つの成分(短波放射、長波放射、潜熱、顕熱)と総熱フラックスについての特性を調べ、データセットごとの特徴を比較・検討した。定性的な部分に関してはどのデータも同じ評価を示していたが定量的な部分では、大きく異なることが分かった。またJRA25に関しては、他の2つのデータセットより多くの海域で過大評価することがわかった。



アルゴフロートデータによる全球の混合層厚分布特性について
佐藤 淳哉
地球気候システムの形成において大気海洋間の物理量のや (( $ 8  ィ$0 ,$$  タ   ァ   ( 8, |  P$ @ 4 P   4H H  マ H[0 T | T $  H  0   4 $`X  P8 (X,0   H,$@00<   S タ4<シ H @` @ @4 hd H $ 8 |X48  @(xL+F$  l ( = l