About us



久保田研究室とは?

地球上では、太陽からのエネルギーを原動力に、物質やエネルギーが循環し微妙なバランスを保っています。人間活動と地球環境問題の相互作用を解明するためには、地球を1つのシステムとして理解することが重要です。そのためには、さまざまな物質やエネルギーが、地球上をどのように循環しているのか、そのしくみを知る必要があります。久保田研究室では、黒潮の流れのような海洋中での循環、あるいは海洋と大気の相互作用を、人工衛星データの解析や海洋大循環の数値モデルを用いた数値シミュレーションなどを用いて研究しています。大気と海洋の相互作用は気候システムの中心的な部分で、図1で示すように、海面では運動量、熱、水の3種類の物理量が活発に交換されています。大気と海洋の活発な相互作用の結果として我々にとっても大きな影響を与える現象が、図2で示されるエルニーニョ現象でしょう。このような大気海洋相互作用の実態を地球規模で調べるためには、人工衛星データが大きな威力を発揮します。しかし、人工衛星データは、その量が膨大であるため、その解析にはコンピュータの利用が必要不可欠です。一方、エルニーニョや海洋大循環の研究には、数値モデルが活発に利用されていますが、これにもコンピュータの利用は重要な役割を果たしています。すなわち、人工衛星データとコンピュータは、久保田研究室をささえる車の両輪のような役割を果たしているのです。人工衛星という目とコンピュータという手足と自分の頭を駆使して気候変動の謎に挑む研究室、それが久保田研究室です。

(左図)図1.大気海洋相互作用の図。
(右図)図2.1997年11月の海面水温偏差分布図。
東部赤道太平洋では、平年より3℃以上も水温が高いことがわかる。

Back

久保田研の研究テーマ

久保田研究室のテーマは大気海洋相互作用である。と言っても、大気海洋相互作用にはいろいろな要素が含まれているので、海洋や気象の分野の多くの部分は、大気海洋相互作用に含まれてしまうだろう。久保田研究室の研究活動の中心的部分は、ばりばりの大気海洋相互作用と言っても良い、海面での熱フラックス、運動量フラックス、淡水フラックスに関する研究である。主に、人工衛星データを利用して、これらのフラックスを全球規模で推定し、他のデータとの比較検討を行い、各データの特徴などを明らかにすることを行っている(例えば、Kubota et al.,2002)。久保田研究室で作成したデータに加え、日本中の第一線の研究者が作成した他の種類のデータも含め、多くの種類のデータをJapanese Ocean Flux data set with Use of Remote Observation(J-OFURO)という名前で世界中に発信している。例えば、潜熱フラックスを例にとると、このような全球での衛星潜熱フラックスデータを提供しているのは、ドイツのハンブルク大学、アメリカのゴダードスペースフライトセンターと日本の久保田研究室のわずか3カ所である。作成したデータが世界中の研究者に利用されていると考えると、責任も重い、また、推定したフラックスの解析も重要な研究テーマで、最近は黒潮続流域での海洋から大気への熱フラックスが1990年代に大幅に増加していることを示した(Tomita and Kubota,2005)ある。また、最近では、大気海洋相互作用の結果として海洋中に存在する海洋混合層についても研究をしていて、アルゴフロートデータの解析、あるいは数値モデルを用いた海洋混合層の形成機構などの研究も行っている。一方、大気海洋相互作用の応用例として、海洋表面に浮かぶゴミなどの移動集積機構についての研究も行っているが、その社会的反響は大きい。また、研究結果から作成したアニメーションは、何度もテレビで放送されているので、御覧になった方も多いだろう。地球環境問題の観点から、この研究は海洋や気象以外の分野の研究者からも注目されている(Kubota,2005)。具体的な研究テーマは、卒論や修論の題名を参考にして頂きたい。

・Kubota, M.(2005): Pleading for the use of biodegradable polymers in favour of marine environments and to avoid an asbestos-like problem for the future, Applied Microbiology and Biotechnology, ( in press)

・Kubota, M., A. Kano, H. Muramatsu and H. Tomita(2003): Intercomparison of various surface latent heat flux fields, J. Climate., 16, 670-678

・Tomita,H. and M. Kubota(2005): Remarkable increase in turbulent heat flux during 1990’s over the Kuroshio Extension region, Geophys. Res. Lett. 32, L09705

Back

研究室予定

毎週金曜日の午前に、各ゼミ生の研究に関連した論文を紹介します。
興味、関心がございましたら他の研究室、他学科問わずぜひ参加してください。
場所:8422教室  時間:10:40〜
履歴はこちらです。 2005年度2006年度2007年度2009年度2010年度


2013年度
未定
Back

学会・シンポジウム予定

2013/03/21-25 日本海洋学会春季大会(東京海洋大学)
2013/05/06-08 Ocean Vector Window Science Team Meeting(Kailua-Kona, Hawaii, USA)
2013/05/15-17 International Symposium on Remote Sensing 2013(幕張セミナーハウス)
2013/05/15-18 日本気象学会春季大会(国立オリンピック記念青少年総合センター)
2013/9/17-21  日本海洋学会秋季大会(札幌)
2013/9/19-20  EUMETSAT/SeaFlux workshop(Vienna, Austria)
Back


| Kubota Lab. | Home | Hot news | About us | Products | Members | OB・OG | Links |

ご意見・ご感想をお待ちしております。
kubota@mercury.oi.u-tokai.ac.jp